医療的ケアとは、自宅などで家族等が日常的に行う医療的生活援助行為のことです。
医師や看護師などが行う「医療行為」と同じことを家族等が行う場合、
「医療的ケア」と呼んで区別しています。
導尿
尿が体の外に出るように、尿道口からカテーテル(チューブ)を入れて排出を促す
胃ろう
チューブで胃に直接栄養を送り込むための穴。そこから、食べ物や水分、薬などを取り入れる
経鼻栄養
鼻から胃や腸までチューブを通して、流動食や水分などを取り入れる
喀痰吸引
吸引カテーテルを鼻、口、気道内 に入れて、鼻水・唾液・痰を取り除く
酸素療法
酸素ボンベなどから足りない酸素 を補う
気管切開
首の皮膚を切開して機関に穴をあけ、そこに「気管カニューレ」を挿入し、気道を確保する
人工呼吸器
呼吸を人工的に管理するための医 療機器で、自分で呼吸するのが困 難なときに使う
中心静脈栄養法
食事などで必要な栄養を取ることができない場合に、高カロリー輸 液を鎖骨の下の中心静脈から点滴をする
ストーマ
自分の腸や尿管を直接おなかの外に出して、便や尿の排泄の出口を新しく作る。人工肛門や人工膀胱の種類がある。
私たちは2015年から医療的ケア児の保育を実施しています。
医療的ケアの内容 | 障害 | 保育所入所時 年齢と期間 |
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人工呼吸器+胃ろう | 筋疾患 | 2歳児~5歳児 卒園 |
鼻腔内吸引 | 14染色体異常+重度心 身障害 | 5歳児 卒園 |
酸素療法 | 左心低形成症候群+脳性まひ+知的障害 | 5歳児 卒園 |
喀痰吸引 | メビウス症候群+気管切開 | 3歳児〜 |
導尿 | 二分脊椎 | 0歳児〜 |
経鼻栄養+酸素療法 | 脳室周囲白質軟化症+重度心身障害 | 2歳児〜 |
中心静脈栄養法+ストーマ | ヒルシュスプルング病類縁疾患 | 1歳児〜 |